セキセイインコのお引越しも

81歳のY様は文化住宅で長年お一人暮しをされていました。
徐々に物忘れが増え、買物した事を忘れ同じ物を購入したり、お金をどこに置いたか分からず紛失してしまったりと、常にお金が無い状況が続くようになりました。
重度の難聴と認知症の進行により、少し前の出来事を忘れたり、出掛けた際に自宅の鍵を紛失するなど日常生活への支障が大きくなり、ケアマネジャー様よりY様の施設探しのご相談を頂きました。
Y様は身寄りがなく生活保護受給中であったため、地域包括支援センターも関わって下さり、成年後見人の手続きも進めていました。Y様はセキセイインコを5羽飼っておられ、施設には連れていけないので引取ってもらえる所も探して欲しいとケアマネジャー様からお話がありました。
ご希望に沿った施設を提案し、一緒に見学に行き、無事入居施設を決めて下さいました。
同時進行でインコの引き取り手を探すため各所に問合せをしました。「1羽3,000円の有料引取り出来るが、殺処分になるケースも少なくない」こちらについてはそもそもお金が無いので難しい。
「関東のNPO団体が、持込みなら引き取り可能」こちらも交通費の捻出が困難。
このように数少ない引取り可能な所も現実的ではない状況で半ば諦めていたところ、ケアマネジャー様や地域包括支援センターのネットワークで3羽の引き取り手が見つかりました。
残りの2羽をどうするか、なかなか先に進まず頭を悩ませていたところ弊社の他の相談員達も各所に問合せをしており、こども園が2羽であれば引取りしたいと大変嬉しいお返事を頂く事が出来ました。
Y様はこども園に引取りが決まった最後の2羽に「お父ちゃん行ってくるな。みんなに可愛がってもらうんやで。」と優しく声を掛け、長年住んだご自宅を出発しご入居されました。
現在Y様は施設でのんびりと生活されているようです。きっとインコも優しい飼い主様の愛情を受け幸せに暮らしている事だと思います。
一人ではどうしようもない事も、誰かの助けを借りればうまくいくこともあります。
私たち相談員一丸となって皆さまのお手伝いをさせて頂きます。まずはご相談ください。