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親が施設入居を嫌がったらどうする?拒否されたときの対処法と伝え方のコツ

「そろそろ施設での生活を考えたほうがいいと思っているけれど、本人が『絶対に行かない』と怒ってしまう……」
「親にどう話せば、嫌な思いをさせずに施設入居について考えてもらえるのかわからない」
このようなお悩みを抱えているご家族は少なくありません。

長年暮らしてきた自宅を離れることは、ご本人にとって大きな決断です。
「今の生活を変えたくない」「知らない場所で暮らすのが不安」「家族に見放されたのではないか」といった思いから、施設入居を拒否されることもあります。
大切なのは、無理に説得することではなく、まず「なぜ施設に入りたくないのか」というご本人の気持ちを知ることです。


この記事では、親が施設入居を嫌がる理由や、話をするときのポイント、どうしても拒否される場合の対処法についてご紹介します。


●なぜ親は施設入居を嫌がるのか?本音と心理
施設入居を考えるとき、家族は「安全に暮らしてほしい」「介護の負担を減らしたい」と考えます。
一方で、ご本人にはご本人なりの不安や思いがあります。

●自由がなくなるのではないかという不安
「施設に入ったら好きなことができなくなるのでは?」
「生活をすべて管理されるのでは?」
このように、今までの自由がなくなることを心配される方もいます。
また、「子どもに迷惑をかけたくない」という気持ちから、施設入居そのものを拒否されるケースもあります。

●住み慣れた家を離れることへの抵抗
長年暮らしてきた自宅には、思い出や安心感があります。
たとえ家族から見て生活が大変そうに見えても、ご本人にとっては「ここが自分の家」という大切な場所です。
そのため、「家を出る=これまでの生活を失う」と感じてしまうことがあります。

●家族に見放されるのではないかという不安
「施設に入れられる」「家族に面倒を見てもらえなくなる」と感じてしまう方もいます。
特に、本人が施設についてよく知らない場合、「施設=家族と離れて暮らす場所」というイメージだけが先行してしまうことがあります。
まずは「施設に入りたくない」という言葉の裏側に、どのような気持ちがあるのかを考えてみることが大切です。



親に施設入居を伝えるときのポイント

施設入居について話すときは、家族が正しいと思うことを一方的に伝えるのではなく、ご本人の気持ちを聞きながら進めることが大切です。

1. 「施設に入って」ではなく「心配だから相談したい」と伝える
「もう一人で生活するのは無理だから施設に入って」と伝えてしまうと、「勝手に決めないで」と反発されてしまうことがあります。
例えば、「最近、転んだりしないか心配なんだ」「できるだけ長く元気に過ごしてほしいから、一緒に考えてみない?」
など、まずは家族の心配や気持ちを伝えてみましょう。
「施設に入ることを決める」のではなく、「これからどうしたら安心して暮らせるか一緒に考える」という形で話を始めると、ご本人も受け入れやすくなります。

2. 一度にすべてを決めようとしない
最初から、「施設を探そう」「来週見学に行こう」「ここに決めよう」
と進めてしまうと、ご本人が置いていかれたように感じてしまうことがあります。
まずは、「最近ちょっと生活で大変なことある?」「もし家での生活が大変になったら、どんな方法があるんだろうね」
といった会話から始めてみましょう。
本人が少しずつ施設や介護サービスについて知ることで、考える準備ができてくることもあります。

3. ご本人の「嫌な理由」を聞いてみる
「施設は嫌」と言われたときに、「どうして嫌なの?」と問い詰めるのではなく、
「何が一番嫌だと思ってる?」「施設ってどんなイメージ?」と聞いてみるのも一つの方法です。
「自由がなくなりそう」「知らない人ばかりで嫌」「今の家を離れたくない」
など、理由が分かれば、その不安に合わせた施設選びや対応を考えることができます。

4. 家族だけで抱え込まず、第三者にも相談する
親子だからこそ、素直に話せないこともあります。
そのような場合は、担当のケアマネジャーやかかりつけ医など、普段から関わっている専門職に相談してみましょう。
家族以外の人から話を聞くことで、ご本人が少し冷静に考えられるようになることもあります。


それでも施設入居を拒否されたときは?

何度話しても「絶対に嫌」と言われる場合もあります。
そのときは、無理に結論を出そうとせず、少しずつ施設や介護サービスを知ってもらう方法を考えてみましょう。

✅ショートステイなどを利用してみる
いきなり施設への入居を決めるのではなく、短期間の宿泊サービスなどを利用する方法があります。
実際に利用してみることで、「思っていたより過ごしやすかった」「食事がおいしかった」
など、施設に対するイメージが変わることもあります。
ただし、ショートステイと老人ホームではサービス内容や生活の仕方が異なるため、「施設入居のお試し」と考えるのではなく、まずは環境に慣れるきっかけの一つとして考えてみるとよいでしょう。

✅まずは「見学だけ」にしてみる
「入居するかどうかを決めるために見学に行く」のではなく、「どんなところか、一回見てみよう」
くらいの気持ちで誘ってみるのもおすすめです。
実際に施設を見ることで、「思っていたより明るい」「部屋がきれい」「こんなところなら過ごしてみてもいいかも」
と、ご本人の印象が変わることがあります。
また、施設によって雰囲気やサービス、食事、居室などは大きく異なります。
ご本人が気に入りそうなポイントがある施設を選んで見学することも大切です。

✅一度話題から離れて、時間を置く
何度も「施設に入ったほうがいい」と言われると、本人もかたくなになってしまいます。
どうしても話が進まない場合は、いったん施設の話から離れることも大切です。
その間に家族だけで施設について調べたり、ケアマネジャーなどに相談したりして、次に話すタイミングを考えてみましょう。

✅大切なのは「説得」よりも「一緒に考えること」
親が施設入居を拒否すると、家族としては「このままでは危ない」「何とか説得しなければ」と焦ってしまうかもしれません。
しかし、施設で生活するのはご本人です。
だからこそ、「どうすれば本人が安心して暮らせるのか」「本人は何を大切にしているのか」
を考えながら、少しずつ話を進めることが大切です。
すぐに「施設に入る・入らない」の結論を出す必要はありません。
まずは、ご本人の不安や希望を聞くことから始めてみましょう。


一人で抱え込まず、まずは相談してください。

親の施設入居拒否は、多くのご家族が悩まれる問題です。
「何度話しても聞いてくれない」「本人にどう伝えればいいのかわからない」「そもそも、今の状態で施設を考えるべきなのかわからない」
そんなときは、家族だけで抱え込む必要はありません。

ビーナス老人ホーム紹介センターでは、ご本人の生活状況やご希望、ご家族のお悩みをお聞きしたうえで、
施設探しや今後の進め方について一緒に考えています。
「まだ施設に入ると決めたわけではない」という段階でも大丈夫です。

まずは、「今後どうしていくのがいいのか」を相談するところから始めてみませんか?