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男性介護職の「寿転職」という現実

公開:2017/8/24  

基本的に寿退社というと、女性が結婚するにあたり退社することを言いますが、老人ホームなどの介護の現場では、男性が結婚を機に老人ホームなどを辞めてしまう「寿転職」が見られます。
なぜ、老人ホームなどの介護の現場で男性の寿転職が目立つのでしょうか?

今回は男性の寿転職についてご紹介します。

 

介護業界の寿転職について

老人ホームはもちろん、在宅介護サービスなどを含めて男性介護職員に見られる「寿転職」はどうして起こってしまうのでしょう?
その理由としては、収入の面が一番大きいと言われています。

介護福祉士の資格を取り、介護職員として老人ホームに勤めていたとしても、月給は手取り20万円程度、ボーナスを合わせても年収約320~350万円程度の場合が多いです。

年収300万円程度あれば一人暮らしの生計は何とか立てていけるものの、結婚して家庭を築くとなると、厳しい部分があります。
そのため、男性でも年収を上げるため、結婚を機に介護職を離れてしまうことがあるのです。

 

大卒の初任給とほとんど変わらない

老人ホームで働いている介護職員の平均月給は約21万5000円程度であり、全ての産業と比較してみると10万円以上違いが見られます。
一般企業に就職した大卒の初任給もおよそ20万円程度のため、介護職員の月給は大卒の初任給とほぼ変わらないことが分かります。

これでは家庭の生計が立てられなくなってしまうのも無理はありません。

介護職には昇給やキャリアアップもありますが、日々の仕事が多すぎてそこまで考えられないという人や、どうすればキャリアアップにつなげられるのかということが分からない方も多くみられます。

 

老人ホームの慢性的な人手不足を加速

老人ホームなどの介護現場は、慢性的な人手不足になっていますが、男性の寿転職によってさらに拍車をかけている状況です。

人手が不足しているため、一人ひとりに負担がかかってしまうこと、ちょっとしたことに気を付けていないと命のリスクもあることなどから、責任も大きくかかってきてしまいます。

それなのに給料が少ないと男性の寿転職も増えてしまい、また人手不足に陥ってしまう、というような悪循環になってしまっているのが現状です。

 

この現状を打破するためには、介護職員の処遇を是正していかなくてはなりません。

しかし、老人ホームなどの事業所は介護保険の基本報酬が削減されてしまい、処遇改善加算が増額されても、賃金の引き上げにつながっていない老人ホームも多くみられます。

今後、介護離職を防ぐためにも、より処遇改善を実施することが大切だと考えられます。